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2023.01.24

MAGAZINE

私とメルカドバッグの365日 – winter vol.6 @editor_kao –

かわいいだけじゃないんです!メルカドバッグにまつわる3つの物語

こんにちは、editor_kaoです。
普段は編集者として、ファッションや日本の伝統文化に関わる雑誌やウェブメディアで活動しています。インスタグラム @editor_kao では私服コーディネートを投稿。大人の日常スタイルを提案しています。

ストーリーにあふれてる!Letraのメルカドバッグ

さて、短期集中連載も、今季はこれで最終回。今回は、改めてLetraのメルカドバッグにまつわるストーリーについて、ご紹介しようと思います。これまでも、「カラフルで楽しい!」「プラスティック製だから使いやすい!」「意外と一年中使える!」など、実用性については触れてきましたが、実はメルカドバッグってかわいいだけじゃなく、しっかり「背景のあるアイテム」であることを、ご存じでしょうか。

私も最初は、キュートな見た目に惹かれて購入したのですが、その後、縁があって展示会にうかがったり、お話を聞いていくうちに、メルカドバッグのストーリーに、とても共感するようになりました。

そこで今回は、ファッション性とはまた別の、3つの魅力について書いてみたいと思います。

Story01. メルカドバッグって、伝統工芸品なんです!

ご存じの方も多いかと思いますが、メルカドバッグは、メキシコの伝統工芸品。
メキシコの市場で使われている、プラスティックテープを手編みした、素朴なバッグのことを指します(「メルカド」はスペイン語で「市場」という意味)。

私の個人的な話ですが、ファッションだけでなく、日本文化にも携わっている身としては、こういった背景にキュンとしがちで。
アーティストや職人の方とお会いする機会があるのですが、ものづくりに関わる人の、完成に至るまでの思いを聞いたり、手仕事の温もりに触れていると、もの自体にも深く愛情が湧いてくるんです。

また伝統工芸の存続の難しさは、日本だけでなく、世界中の課題。
そういった「文化を残していく」という意味でも、メルカドバッグをもつことには意味があると感じています。イージーケアで使えるアイテムだけど、大事にしたいなって。

Story02. 今の時代にフィットした、新しさも取り入れて

もともとLetraは、「伝統工芸を通して、現地の人に安定した仕事を提供する」という目的で始まったブランド。

メキシコの文化を今の時代に残しつつ、適正価格で販売することで、フェアな関係性を築いています。実際に現地とやりとりすることで、日本のライフスタイルに合う、今っぽいデザインも開発。一過性のトレンドにならない工夫をしています。

文化を継承していくうえで、「伝統と革新」は欠かせませんが、Letraは独自に、それを体現しているんです。たとえば……

CANGREJOという名のこのバッグ、実は「カニ」がモチーフなんです!

モデル名にもなっている「カングレホ」は、まさにカニという意味で、メキシコの伝統柄のひとつ。
幸運のモチーフともいわれているのですが(諸説あり)、現地ではビビッドカラーだったものを、日本でも手にしやすいカラーにLetraはアレンジ。だから私たちが手にしても、違和感がありません。ゴールドとホワイトの配色もモダンな印象。メキシコの伝統が日本になじむなんて、面白いですよね。

おまけで、着こなしも考えてみました。

メルカドバッグのゴールドをリンクさせて、金ボタンのカーディガンをコーディネート。ブラウンのパンツで、落ち着いた感じにまとめています。
足元はスニーカーと、全体的にカジュアル感はあるけれど、ところどころにゴールドを差し込むことで、華やかな雰囲気が高まります。

Srory03. お直ししながら、永く使うことができる

最後に、私が最近実践して、すごくよかったなと思ったことなのですが、Letraのメルカドバッグって「お直しができる」こと、知ってました? 

前回のコラムでも登場した、私が5年以上愛用しているファースト・メルカドバッグ。白のROMBO (M)です。

あまりの使いやすさに、私のメルカドバッグ人生がスタートしたのですが、活躍させすぎて、いつの間にか、フチのテープが浮いてきてしまいました。

さすがにこの状態で持つのはカッコ悪いかな……と、しばらく放置。でも白は使いやすいし、いよいよ買い直しかしら?と考えていたところ、Letraのスタッフの方に「修理できますよ」と、お声がけいただいたのです。

えー! いいんですか!? ぜひぜひお願いしますー!
で、戻ってきたらこんな感じに。

おー! どこが浮いていたのか、全然わからなくなってる!

それ以来、白のメルカドバッグが大復活! 最近また、よく手にしており、サスティナブルな時代らしい対応だなと、改めて感動しました。
私はラッキーにも話の流れでお直しできたのですが、故障の状況によってはできない場合もあるそうなので、気になる方はWEB SHOPに問い合わせてみてください(費用は要相談)。

おしゃれ好きにとって「かわいい」は大事だけれど、それ以上の幸せをもたらしてくれるのが、メルカドバッグ。

遠く離れた地に暮らす職人さんに想いを馳せたり、ものを大事にする重要さに気づかされたり。ファッションから学ぶことって、いろいろあるなと、メルカドバッグを通して、改めて感じているんです。


▶︎オンラインショップもチェック!

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、WEBマガジンで活動中。
また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。




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