2021.12.20
サンタクロースに出会ったとある日
自分ではない誰かの日常、その素敵な誰かの「とある日」をお届けする新コラムがスタートします。
Letraを通して、たくさんの人に出会ってきました。
ポップアップショップに足を運んでくださるお客様、メルカドバッグを取り扱いたいと声をかけてくださる卸の雑貨屋さんの店主さん、ブランドのバイヤーさん。
それから、SNSを通して知り合った方たち。世界中にもLetraのバッグを作ってくれる職人さん、世界にもLetraのバッグを作ってくれる職人さん、レストランで隣に座った旅行中のご夫婦... etc... etc
色々な人に出会えることこそ、この仕事の魅力だと感じます。
たくさんの方と出会い、その方たちとお話する中で自分の知らない世界を知っている人が本当にたくさんいらしゃって、ワクワクします。
この人から見える世界は私とは違うのかな?と感じることもたくさんあって、素敵だな。真似したいな!その場所行ってみたいな!その感覚なに~!と感じる瞬間がたくさんあります。
この経験の中で、皆さまの素敵な瞬間を記事にしたいと思い、その方の「とある日」を紹介させて頂くシリーズを作ることにしました。
是非、皆さんも誰かの「とある日」を見て、楽しんでいただけたら嬉しいです。
第一回は、フリーランスカメラマン nomotosachiさんに取材をさせて頂きました。
かれこれ何年も前のこと、下北沢で開催されていた彼女の写真展に伺いました。展示されていたサンタクロースの写真がとても印象的で、毎年クリスマスになると彼女のサンタクロースの写真を思い出します。
今回はそんなnomoto sachiさんの「とある日」をご紹介します。
今のシーズンとても忙しい人…そう!サンタクロース!
サンタクロースに会ったとある日について、お話を聞かせていただきました。
是非最後までご覧ください。
「サンタクロースに出会ったとある日」
フリーランスでカメラマンをしているnomoto sachiです。
父がカメラを好きだった事もあり何か手に職をつけて世界をひらけていけたらなと思ったのがきっかけで、カメラマンという職業に就きました。
クリスマスになると思い出す思い出があって。
それは私がまだ幼稚園児だった頃、お父様の転勤で仲の良いお友達がグリーンランドに引っ越してしまいました。その子がクリスマスに本物のサンタクロースと写っている写真とお手紙を送ってくれたのを見て、子供心に「サンタクロースってやっぱり本当にいる!」と思ったことを覚えています。
その時の記憶がすごく印象的で、いつか私も本物のサンタクロースに会ってみたいとずっと思っていました。
そして2012年夏、当時働いていた撮影スタジオを卒業し、自分自身の写真の作品を作る時間を持つことにしました。
あの小さな頃から感じていた「いつか本物のサンタクロースに会ってみたい気持ち」がずっと忘れられず、行先をデンマークに決めました。
その理由は毎年夏になると、デンマークのコペンハーゲン郊外でサンタクロース会議が開催されるからです。
サンタクロース会議ってご存知ですか?
サンタクロース会議とは、1957年から続くイベントで、コペンハーゲン郊外にある世界で最も古い遊園地「バッケン」で毎年行われるサンタクロースのイベントです。公認のサンタクロースが世界中から集まり交流を持ったり、次のクリスマスについて話し合ったり、子供たちと交流したり、サンタクロースになりたい人の試験なども行われています。
それは、小さい頃に読んだサンタクロースの絵本、「サンタのなつやすみ」(レイモンド・ブリックス作)の表紙のような世界でした。
絵本の中のサンタクロースは怒りんぼでしたが、サンタクロース会議に集まっているサンタクロースは夏のバケーションを楽しむように、街中をパレードしたり、楽器を演奏したり、おいしいものを食べたり、海辺でバレーボールや水遊びなどのアクティビティーをして楽しく過ごしていました。
実は、日本人でも唯一サンタクロースとして公認されている方がいます。その方によくしていただき、街の中で行われるサンタクロースのパレードに一緒に混ぜてもらったことがありました。
気持ちの良い天気の中で、サンタクロースが歌を歌ったり楽器の演奏をしたり、サンタクロース達と一緒に時間を過ごしたことは本当に夢のような時間でした。
2012年に訪れたサンタ会議からもう約10年の月日が過ぎ、私は現在2児の母となりました。母になりあの日出会ったサンタクロースが子どもたちへ感じている気持ちと同じなのでは?と思うように。
クリスマスという一日が幸せでそして何か目には見えないけれど不思議なことが起こるかもしれないというドキドキ感。サンタクロースを通じてこどもと一緒に良い思い出をつくっていけたらなと思っています。
大人になっても子どもの頃と変わらず、サンタクロースはいつまでもこころをわくわくさせてくれる存在です。
今年も子どもたちにたくさんの幸せを届けてくれますように。
素敵なクリスマスをお過ごしください。
インスタアカウント@nomotosachi
略歴
東京工芸大学芸術学部写真学科卒。
イイノメディアプロを経て2016年よりフリーランスカメラマンとして独立。広告や雑誌にて活動中。
HP
http://nomotosachi.com